採桑老(読み)さいそうろう

精選版 日本国語大辞典「採桑老」の解説

さいそうろう サイサウラウ【採桑老】

[1] 雅楽曲の一つ。左方(さほう)に属し、盤渉(ばんしき)調の曲名。一人で、老翁の面を着け、白色の(ほう)を着て帽子をかぶり、帽子のうしろにの葉をさし、鳩杖(はとづえ)をついて、歩行に苦しむさまをして舞うもの。伝承されてはいるが、ほとんど演じられなくなった。採桑子。さいしょうろう。
[2] 〘名〙 植物「はないかだ(花筏)」の異名。〔大和本草批正(1810頃)〕

さいしょうろう サイシャウラウ【採桑老】

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デジタル大辞泉「採桑老」の解説

さいそうろう〔サイサウラウ〕【採桑老】

雅楽。唐楽盤渉ばんしき調で古楽の中曲。舞は一人舞で、老の面をつけ、鳩杖はとづえをついて、歩行も耐えがたい姿で舞う。さいしょうろう。

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世界大百科事典 第2版「採桑老」の解説

さいそうろう【採桑老】

雅楽の管絃舞楽の曲名。唐楽,盤渉(ばんしき)調,一人舞。別名《採桑子》ともいう。番舞(つがいまい)は《新靺鞨(しんまか)》。高麗楽という説もある。舞は久しく絶えていたが,1962年復活上演された。老いた翁の面(能の翁を思わせる)をつけ,牟子(むし)という頭巾の後に笹の葉をさして白の直衣に紫の袍という《採桑老》用の装束を着る。下鞘(しもざや)と薬袋(やくたい)を腰に下げ,鳩杖をつき,係物(かかりもの)という介添人に助けられながら登場。

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