鈕(ちゅう)の周囲に方格がめぐり,外側の各辺中央にT字形,その向かい側にL字形,方格の対角線の方向にV字形の図文と8個の乳(にゅう)をおき,その間に四神・瑞獣(ずいじゅう)・神仙などを配した鏡。T・L字形を矩(定規),V字形を規(コンパス)にみたてたことに由来。こうした図形は,博局(はっきょく)(六博(りくはく)というゲームの盤)や日時計にもみられ,十二支銘や四神図などとともに陰陽五行(いんようごぎょう)説にもとづき,天円地方にかたどられた宇宙観の表現とされる。中国前漢末に出現し,後漢・三国に盛行。日本では弥生時代の甕棺墓(かめかんぼ)をはじめ,前期古墳からの出土例が多い。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…これらは後漢代を通じて行われた。方格規矩鏡は,いわゆる方格と規矩文によって分割され,四神の霊獣を配することが多く,四神鏡ともいわれている。方格は12の小乳と十二支の銘を配し,青竜,朱雀,白虎,玄武の四神をおいている。…
※「方格規矩鏡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新