方等経(読み)ホウドウキョウ

デジタル大辞泉 「方等経」の意味・読み・例文・類語

ほうどう‐きょう〔ハウドウキヤウ〕【方等経】

十二分経の一。仏法の広大な深意を宣明したもの。
大乗経典総称
方等時に説かれたとされる経典維摩ゆいま経・勝鬘しょうまん経など。

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精選版 日本国語大辞典 「方等経」の意味・読み・例文・類語

ほうどう‐きょうハウドウキャウ【方等経】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. ほうどう(方等)〔四分律‐一〕
  3. 大乗経典の総称。方等経典。
    1. [初出の実例]「諸凡夫及。四部弟子。謗方等経。作五逆罪」(出典往生要集(984‐985)大文七)
    2. [その他の文献]〔理趣六波羅蜜多経‐一〕
  4. 天台宗で説く五時のうち、方等時に説かれたとする経典。大乗仏典のうち初期に属するものとされ、維摩経、思益経、勝鬘経などがある。〔花鳥余情(1472)〕

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