江戸中期の俳諧論書。蕉門の俳人向井去来の著。1699年(元禄12)3月自序。郷里長崎に滞在中,送られて来た新刊の俳論書《篇突(へんつき)》の許六所説について,一族の卯七・魯町らの質疑に答えた論難の書。1761年(宝暦11)末,桃鏡序・蓼太跋を付して,江戸の戸倉屋利兵衛から《去来湖東問答》の名で刊行。1778年(安永7),重厚らの序を付して,京の井筒屋庄兵衛などから《旅寝論》の名で刊行された。今日,去来の稿本は伝存せず,草稿系・定稿系の2種の写本がさまざまの名で伝わる。内容は許六説批判を中心とした31項に,〈余評〉として《付句十七体》批判の1項を加えたもの。師説に基づく所論は穏健中正にして説得力に富み,のちの《去来抄》の素稿的性格を持つ。
執筆者:白石 悌三
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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