日の出山瓦窯址群(読み)ひのでやまがようしぐん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「日の出山瓦窯址群」の意味・わかりやすい解説

日の出山瓦窯址群
ひのでやまがようしぐん

宮城県加美(かみ)郡色麻(しかま)町四釜(しかま)字東原にある瓦窯址群。1968年(昭和43)開田工事中に発見され、同年県教育委員会によって緊急調査が実施された。その結果、八口の地下式無階無段登窯(のぼりがま)が発見された。この窯址では瓦(かわら)のほかに須恵(すえ)器も焼かれた。

 瓦は8世紀中葉の多賀(たが)城、玉造柵(たまつくりのき)、色麻柵、菜切谷(なきりや)廃寺多賀城廃寺などの創建時の建物に使われたが、その後も断続的ではあるが、この瓦屋(がおく)で瓦の焼成が行われた。この地域は第二次世界大戦まで陸軍の王城寺原演習場であったのが、戦後開墾が行われるようになって発見された。調査した瓦窯址群のほかに四か所の瓦窯址群があり、多賀城を中心とした鎮守府(ちんじゅふ)関係建物造営の屋瓦資材供給地として盛んな操業が行われた。国の史跡

大川 清]

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