最新 地学事典 「日本の土壌分類体系」の解説
にほんのどじょうぶんるいたいけい
日本の土壌分類体系
soil classification system of Japan
土壌の断面形態あるいは土壌の特性から,日本の土壌を一定の方法によって分類するシステム。1)農耕地土壌の分類:ほぼ同じ材料から同じような過程を経て生成された結果,ほぼ等しい断面形態をもつ一群の土壌の集りを「土壌統」とし,上位のカテゴリーは土壌統を統合していく分類体系(農業技術研究所,1977)。16土壌群,60土壌統群,320土壌統が設定され,1/5万土壌図がある。2)林野土壌分類:土壌生成作用の差異によって類別した8土壌群を,さらに他の土壌群への移行型から24土壌亜群に,特徴層位の発達程度,土壌構造の相違によってさらに細分して86土壌型に分類(林野庁,1976)。1/2万土壌図がある。3)土地分類基本調査の分類:農耕地土壌の分類と林野土壌分類を折衷させ,日本全体をカバーする土壌図を作成するための分類体系(国土庁,1971)。1/50万,1/20万および1/5万土壌図がある。4)ペドロジスト第1次案の分類:これまでの土壌分類体系は,成因的科学的分類体系としては不十分であるとし,日本の土壌分類学者が作成した統一的分類体系(ペドロジスト,1986)。23土壌群(土壌型),58亜群(亜型)が設定され,1/100万土壌図がある。
執筆者:岡崎 正規
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

