日本坂(読み)にほんざか

日本歴史地名大系 「日本坂」の解説

日本坂
にほんざか

静岡市小坂おさか焼津花沢はなざわの間に位置する峠。高草たかくさ山と花沢山との鞍部で、標高三〇二メートル。坂の名前は焼津の地名起源説話の影響を受けていると考えられ、日本武尊の故事に由来するという(歴史の道―東海道)。焼津・藤枝方面から静岡方面に通ずる古代東海道については、「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条をもとにして、駅馬は現焼津市小川こがわに比定される小川駅から当坂を越えて現静岡市横田よこた町付近に比定される横田駅へのルート、伝馬は現藤枝市域の志太しだ郡家益頭ましず郡家から宇津ノ谷うつのや峠付近を越えて現静岡市の安倍あべ郡家へ至るルートを利用したとの見解がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android