日産ディーゼルクオン

日本の自動車技術240選 「日産ディーゼルクオン」の解説

日産ディーゼル クオン

「Quon」(クオン)は、世界で最も厳しい 「新長期排出ガス規制」 (2005年10月施行) に適合し、2004年11月に一年前倒しで発表・発売した日産ディーゼルの新大型トラックです。☆抜群の燃費、新長期排出ガス規制をクリアする環境性能とCO2の削減・超高圧燃料噴射により、燃料を微粒化することで、燃焼効率が向上するため、PMの削減と同時に燃費の向上も実現しました。・新長期排出ガス規制をいち早くクリアするとともに、「京都議定書」のCO2削減に効果を発揮しています。☆キャブのフルモデルチェンジ・フルモデルチェンジした新型キャブの採用により、エクステリアは、先進の解析技術により空気抵抗を大幅に低減しました。インテリアはユニバーサルデザイン視点の先進の安全性・快適性を具現化しています。・具体的には、室内空間を増大させ、人間工学に基づいて使いやすさを徹底的に追求した操作機器の装備や、世界で初めて採用した運転席SRSニーエアバッグの採用により、居住性や安全性を向上させています。☆2005年度グッドデザイン賞を受賞! [ Quon ]ADG-CD4ZA・燃費低減によりお客様のローコスト経営に貢献し、先進の環境性能はこれからの物流業の経営姿勢を補完すること、世界で最も厳しいとされる「平成17年排出ガス規制」をクリアして「京都議定書」のCO2削減に貢献したこと、ハードな長距離輸送運転に従事するドライバーの疲労低減の実現と、より安全な仕事環境を提供できたこと等で評価を得て、グッドデザイン賞を受賞しました。保管場所
製作(製造)年2004
製作者(社)日産ディーゼル工業
資料の種類車両紹介、主要諸元
現状量産品
車名Quon (クオン)
モデル名ADG-CD4ZA 
会社名日産ディーゼル工業㈱
製作開始年2004
設計者日産ディーゼル工業㈱
車種・用途トラック
スタイルキャブオーバー
ドア数2ドア
乗員2名
車両重量8890Kg
車両総重量24900Kg
エピソード・話題性世界で初めて尿素SCRシステムを車両用として実用化した。初めて還元剤として尿素水「AdBlue」を使用する為、「AdBlue」を供給するためのインフラ整備に取組み、関係業界の協力を得て、自社販売店含めて1290ヶ所の供給拠点を確保しました。キャブのお客様指定色塗装工程を自社ラインに組込み、高品質塗装の「純正カスタムペイント」を用意、累計一万台の生産を超え好評を得ています。・第55回自動車技術会賞 技術開発賞受賞・2005年度グッドデザイン賞を受賞
構造キャブオーバー
バンパー
ステップ
全長11950mm
全幅2490mm
全高3060mm
タイヤサイズ゙前;295/80R22.5、後;11R22.5-14PR
特徴シャシーと荷台部分の開発・製造プロセスを一元化した、「PERFECT Quon」を設定しました。
フレームコ字断面梯子形
前軸逆エリオット型 Iビーム断面
後軸全浮動軸管式
軸距7125mm
前トレッドx後トレッド2040mmx1840mm
車高調整付き
ステアリングインテグラル式パワーステアリング
主ブレーキフルエアーブレーキ、ABS付き
駐車ブレーキ空気式車輪制動形スプリングブレーキ
ダンパー
スタビライザー付き
走行安定装置
原動機名GE13TB
冷却/気筒配列直6・4サイクル水冷
弁機構頭上弁式
内径x行程136 X 150 mm
排気量13.074L
最高出力/回転数279kw/1800rpm
最大トルク/回転数1648Nm/1400rpm
過給機ターボ式
燃料タンク容量200?
特徴新世代ユニットインジェクタの採用により燃料噴射圧力を一層高圧化したことで、燃料が微細化して空気との混合が促進され、完全燃焼をすることでPMの発生を抑えると共に、燃焼効率を大幅に向上させ、低燃費を実現しました。
ハイブリッドシステム形式なし
変速機MT 6×2、電子制御式自動変速機能付 (ESCOT-ATⅣ)
駆動方式6×2 (後前軸駆動)
参考文献辻田ほか「新大型トラック”Quon”の紹介」日産ディーゼル技報 第65号(2006)金谷ほか「尿素SCRシステム”FLENDS”の開発」日産ディーゼル技報 第65号(2006)佐藤「新大型トラック”Quon”のデザイン」 日産ディーゼル技報 第65号(2006)笠原ほか「新長期排出ガス規制適合GE13エンジンの開発」日産ディーゼル技報 第65号(2006)阿部ほか「新長期排出ガス規制適合MD92エンジンの開発」日産ディーゼル技報 第65号(2006)     

出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報

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