日本の自動車技術240選 「日産ディーゼルクオン」の解説
日産ディーゼル クオン
製作(製造)年2004
製作者(社)日産ディーゼル工業㈱
資料の種類車両紹介、主要諸元
現状量産品
車名Quon (クオン)
モデル名ADG-CD4ZA
会社名日産ディーゼル工業㈱
製作開始年2004
設計者日産ディーゼル工業㈱
車種・用途トラック
スタイルキャブオーバー
ドア数2ドア
乗員2名
車両重量8890Kg
車両総重量24900Kg
エピソード・話題性世界で初めて尿素SCRシステムを車両用として実用化した。初めて還元剤として尿素水「AdBlue」を使用する為、「AdBlue」を供給するためのインフラ整備に取組み、関係業界の協力を得て、自社販売店含めて1290ヶ所の供給拠点を確保しました。キャブのお客様指定色塗装工程を自社ラインに組込み、高品質塗装の「純正カスタムペイント」を用意、累計一万台の生産を超え好評を得ています。・第55回自動車技術会賞 技術開発賞受賞・2005年度グッドデザイン賞を受賞
構造キャブオーバー
バンパー有
ステップ有
全長11950mm
全幅2490mm
全高3060mm
タイヤサイズ゙前;295/80R22.5、後;11R22.5-14PR
特徴シャシーと荷台部分の開発・製造プロセスを一元化した、「PERFECT Quon」を設定しました。
フレームコ字断面梯子形
前軸逆エリオット型 Iビーム断面
後軸全浮動軸管式
軸距7125mm
前トレッドx後トレッド2040mmx1840mm
車高調整付き
ステアリングインテグラル式パワーステアリング
主ブレーキフルエアーブレーキ、ABS付き
駐車ブレーキ空気式車輪制動形スプリングブレーキ
ダンパー-
スタビライザー付き
走行安定装置-
原動機名GE13TB
冷却/気筒配列直6・4サイクル水冷
弁機構頭上弁式
内径x行程136 X 150 mm
排気量13.074L
最高出力/回転数279kw/1800rpm
最大トルク/回転数1648Nm/1400rpm
過給機ターボ式
燃料タンク容量200?
特徴新世代ユニットインジェクタの採用により燃料噴射圧力を一層高圧化したことで、燃料が微細化して空気との混合が促進され、完全燃焼をすることでPMの発生を抑えると共に、燃焼効率を大幅に向上させ、低燃費を実現しました。
ハイブリッドシステム形式なし
変速機MT 6×2、電子制御式自動変速機能付 (ESCOT-ATⅣ)
駆動方式6×2 (後前軸駆動)
参考文献辻田ほか「新大型トラック”Quon”の紹介」日産ディーゼル技報 第65号(2006)金谷ほか「尿素SCRシステム”FLENDS”の開発」日産ディーゼル技報 第65号(2006)佐藤「新大型トラック”Quon”のデザイン」 日産ディーゼル技報 第65号(2006)笠原ほか「新長期排出ガス規制適合GE13エンジンの開発」日産ディーゼル技報 第65号(2006)阿部ほか「新長期排出ガス規制適合MD92エンジンの開発」日産ディーゼル技報 第65号(2006)
出典 社団法人自動車技術会日本の自動車技術240選について 情報