朝日日本歴史人物事典 「日野業子」の解説
日野業子
生年:生年不詳
室町幕府3代将軍足利義満の妻。日野時光の娘。永和初年ころ,禁裏後宮の実力者であったおば二品尼日野宣子の介添えで足利義満の妻となった。持明院統と関係の深かった中流貴族日野家はこのとき以来代々将軍の妻室を出すようになり,一族は大きな権勢をふるった。永和4/天授4(1378)年,義満が権大納言に任じられると,正室業子も従三位となり,さらに永徳1/弘和1(1381)年には従二位となった。応永12(1405)年病を得て出家し,その数日後に没し,没後従一位に叙せられた。法号は定心院殿大喜性慶禅定尼。<参考文献>臼井信義『足利義満』
(西尾和美)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報