日銀券発行高(読み)にちぎんけんはっこうだか

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「日銀券発行高」の意味・わかりやすい解説

日銀券発行高
にちぎんけんはっこうだか

日本銀行が発行している銀行券総額日本銀行券日銀券)は経済活動,特に個人の所得や消費と密接な関係にあり,日銀券発行高は重要な景気指標の一つとされる。週間月間年間で大きく変動し,また季節的にも変化するため,通常は月末(年末)発行高または月中年中)平均発行高の前年同月比(前年比)によってその推移を判断する。1941年に導入された最高発行額制限制度のもと,日銀券の発行限度は閣議を経て大蔵大臣(→大蔵省)が決定し,日本銀行が必要と認めるときは限外発行が可能とされていたが,1997年日本銀行法改正により最高発行額制限制度は廃止された。(→日本の貨幣制度

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