旧事本紀(読み)くじほんぎ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

旧事本紀
くじほんぎ

先代旧事本紀』が正称。『旧事紀』ともいう。神代から推古天皇までを扱った歴史書。 10巻。「序文」に聖徳太子の撰であると記されているが,平安時代前期の作。『日本書紀』『古事記』その他の古書を抜粋し,これを『日本書紀』推古天皇 28年の条にある『天皇記』『国記』『臣連伴造国造百八十部并公民等本紀』にあてようとしたものである。ただ,全体として物部氏関係の言い伝えが多いため,その一族の作に成るとされている。江戸時代までは,特に神道家の間で,『古事記』や『日本書紀』と同じように高く評価された。『国史大系』所収。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

くじほんぎ【旧事本紀】

平安前期の歴史書。一〇巻。著者未詳。大同以後承平六年以前(八〇六‐九三六)の成立とされる。神代本紀、陰陽本紀以下一一に分け、神代から推古天皇までの天皇の事跡を述べたもの。物部氏の記事に詳しく、国造本紀と共に重要視される。旧事紀。先代旧事本紀。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

バンクシー

英ロンドンを中心に活動する覆面アーティスト。世界各地の街に現れて建物の壁などに社会風刺的なグラフィティアートを描くなど、ゲリラ的なアート活動を行っている。2005年に自身の作品を世界各国の有名美術館に...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android