旧函館区公会堂(読み)きゆうはこだてくこうかいどう

日本歴史地名大系 「旧函館区公会堂」の解説

旧函館区公会堂
きゆうはこだてくこうかいどう

[現在地名]函館市元町

明治四二年(一九〇九)五月に着工し、同四三年九月に竣工した洋風木造建造物で、函館区(のち函館市)の公会堂として用いられた。本館と附属棟から構成される。設計者は函館区技師小西朝次郎、棟梁は村木甚三郎。明治四〇年八月の大火区民の集会所として利用されていた富岡とみおか町の町会所も類焼した。被災後、公会堂建設協議会が組織され(のち公会堂建設委員会に改組)、区民の浄財を募ったが、大火後のため思うように集まらなかった。当時、函館の豪商といわれた相馬哲平は自ら住宅や多くの店舗などを焼失したにもかかわらず五万円を寄付、以後建設計画は軌道にのり、事業は函館区に引継がれた(「はこだての文化財」「函館市史」など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「旧函館区公会堂」の解説

旧函館区公会堂

北海道函館市にある施設。1910年建築。国の重要文化財に指定されている。

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