日本歴史地名大系 「旧小納家住宅」の解説 旧小納家住宅きゆうこなけじゆうたく 北海道:留萌支庁羽幌町焼尻村旧小納家住宅[現在地名]苫前郡羽幌町大字焼尻字東浜明治一〇年代に石川県江沼(えぬま)郡塩屋(しおや)村(現同県加賀市)から焼尻(やぎしり)島に移住した小納家の二代目宗吉が明治三三年(一九〇〇)に建てた和洋折衷様式の木造平屋(一部二階)建の建築。道指定有形文化財。面積は六六七・八平方メートル。宗吉は鰊漁業のほか呉服・雑貨商を営み、さらに郵便・電信業務を行ったので、この建物は住宅・店舗・土蔵のほか郵便局・電信室の諸機能をもつ。街路に面する主屋は二階建で洋風の外観をもち、主玄関を正面中央に配し、右が洋風の六角形ポーチを張出した郵便局入口、左は和風店舗で二階の窓は洋風の上げ下げ窓である。二階は客人用部屋、電信室、局員の居間、女中部屋になっていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by