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明の鐘 あけのかね

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世界大百科事典 第2版の解説

あけのかね【明の鐘】

長唄。作詞・作曲者,作曲年代は不明。別称《宵は待ち》三下りめりやす物で,稽古の手ほどきによく用いられる。女が男を待つ気持ちや,明けの別れをうたったもので,それらしい情のこもった曲だが,子供の入門曲としては歌詞内容がふさわしくないので,穂積陳重(ほずみのぶしげ)作詞の《梅さくら》(梅桜さては霞か)という替え歌詞を用いる場合もある。《女里弥寿豊年蔵(めりやすほうねんぐら)》(1757)の同名曲とは別曲。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

明の鐘
あけのかね

長唄(ながうた)の曲名。作曲年代、作詞者、作曲者とも不詳。「宵は待ち」と歌い出すので、これが通称になっている。歌詞は、相思相愛の男女の逢瀬(おうせ)と、夜明けの鶏(とり)の声や鐘(かね)の音に別れを惜しむようすを歌っている。三味線の調弦は三下りで、旋律、拍子、技巧が簡単なので、初心者の手ほどきに用いられる。ただし子供の稽古(けいこ)のためには別の歌詞がある。独吟の「めりやす」としても使われ、篠笛(しのぶえ)を入れることが多い。[茂手木潔子]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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