精選版 日本国語大辞典 「明眼」の意味・読み・例文・類語 めい‐がん【明眼】 〘 名詞 〙① 物を見ることのできる眼。視覚のある眼。[初出の実例]「盲(めしひ)のもの斎燈をたきて、眼のあきらかならん事を祈るありけり。〈略〉此斎燈の光にあたる縁をもて、又来世に明眼をえて、次第に昇進すべき也」(出典:古今著聞集(1254)一)② 物の真実を見通す眼。また、物事の是非の判断ができる見識のあること。具眼。みょうげん。[初出の実例]「凡夫の耳とい者は、これを聞てよいと云、明眼の者はわるいと云」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)三)「Meigan(メイガン)。アキラカナ マナコ〈訳〉あきらかな目、また、博識の人」(出典:日葡辞書(1603‐04)) みょう‐げんミャウ‥【明眼】 〘 名詞 〙 仏語。さとりの眼。真実を明らかに見ることのできる心の眼。[初出の実例]「凡夫の肉眼には、これ油の色なれども、聖人の明眼には、見に宍(しし)の血を視る」(出典:日本霊異記(810‐824)中) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例