春城跡(読み)はるじようあと

日本歴史地名大系 「春城跡」の解説

春城跡
はるじようあと

[現在地名]時津町野田郷 原尾

摩利支天まりしてん山と峰続きの山嶺(標高一一七・五メートル)に築かれた中世の城館の跡。原城とも記される。築城の年代も居城した勢力も未詳であるが、時津氏が用いた城という推定も行われている。「大村郷村記」に「春の古城」として有馬氏の軍勢が来襲したという所伝とともに、嘉永四年(一八五一)頃に土器水晶数珠真鍮火箸などが出土したと記される。麓から本丸まで高さ一町四六間、本丸の広さは六間・四間、二の郭・三の郭があるという(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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