春日温泉(読み)かすがおんせん

日本歴史地名大系 「春日温泉」の解説

春日温泉
かすがおんせん

[現在地名]大沢野町春日

大正五年(一九一六)大沢野開拓に力を尽した内野信一により開湯された。その後金子辰太郎が経営し、当初は笹津ささづ駅までガス灯施設が設けられたという。胃腸・神経系統の病気に特効があり、県内外から多くの人が訪れ、飛越線(現JR高山本線)沿線では有名であった。また電力事業に関係したアメリカ人技術者が投宿したり、西園寺公望も来遊した。昭和一六年(一九四一)の太平洋戦争勃発前後からしだいに衰退し、戦争が激しくなると工員寮として日本カーボンへ売却された。第二次世界大戦後町当局が旧春日鉱泉の源泉に着目し、昭和三五年ボーリングに着工。翌年地下三〇八メートルの地点で摂氏三三・五度、自噴量毎分八〇リットルを得、泉質は温泉の規格に適合し、純食塩泉に属することが認められた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む