春日道(読み)かすがみち

日本歴史地名大系 「春日道」の解説

春日道
かすがみち

一般に春日街道といわれ、飯田城主の小笠原秀政が在城中(一六〇一―一三)家老の春日淡路守に命じて飯田より松本に至る軍用道路として今までの街道より西方に新設した道で、工事奉行だった春日淡路守の名が付けられたが、新道沿いは原野が多く人家が少ないので泥棒などが出、俗に盗人ぬすつと道といわれ廃道となったと伝えられている。

今日、下伊那郡北部より上伊那郡北部に至る各所に春日街道の道跡といわれる道筋が残っているが、慶長年代(一五九六―一六一五)に果して軍用道路を新設する必要があったかどうか、春日街道に関する疑問は多い。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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