春風亭年枝(読み)シュンプウテイ ネンシ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「春風亭年枝」の解説

春風亭 年枝(初代)
シュンプウテイ ネンシ


職業
落語家

本名
村岡 唯吉

別名
前名=七昇亭 花玉,五明楼 松橋

生年月日
天保14年 2月

出生地
鎌倉(神奈川県)

経歴
鎌倉村岡神社の宮司長男幼少の頃江戸で丁稚奉公をし、18歳で七昇亭花山文の門人となる。花玉の名で初高座を踏み、明治3年28歳の頃初代五明楼松玉門に転じ松橋と改名。さらに10年代前半に3代目春風亭柳枝門下となり年枝と改めた。修業時代はあまり受けず、一時は手品地方巡業をすることもあったが、同門の朝枝のかっぽれとならんで、「独俄阿呆陀羅経」や「丑の時参り」「陣屋鏡山」などの一人茶番で人気を得た。クシャクシャ年枝とあだ名され、とっくりのコレクターとしても知られた。師匠柳枝の没後は柳派の要として活躍。

没年月日
明治34年 4月11日 (1901年)


春風亭 年枝(2代目)
シュンプウテイ ネンシ


職業
落語家

本名
篠原 亀吉

別名
前名=古今亭 今治,古今亭 今作,柳家 小三郎,春風亭 むじな,春風亭 さん枝

生年月日
慶応3年 6月13日

経歴
明治22年2代目古今亭今輔の門人となり、今治の名で初高座を踏み、のち今作に改める。27年柳家小三郎となり、4代目春風亭柳枝門に転じて29年むじな、32年頃さん枝となる。30年代末に2代目春風亭年枝を襲名晩年は4代目柳枝一門の番頭役として師匠を補佐し、後進の指導にも努めた。

没年月日
昭和6年 10月6日 (1931年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

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