晨朝(読み)じんじょう

精選版 日本国語大辞典 「晨朝」の意味・読み・例文・類語

じん‐じょう ‥デウ【晨朝】

〘名〙 (「しんちょう」「じんちょう」とも)
① 仏語。一昼夜を六分した六時(晨朝・日中日没・初夜・中夜・後夜)の一つ。辰(たつ)の刻。現在の午前八時頃。
※霊異記(810‐824)上「晨朝の時に至りて、鬼已に頭髪を引き剥れて逃げたり」
② 仏語。寺院で行なう朝の勤行
今昔(1120頃か)一七「亦常に持斉して毎日の晨朝に、地蔵の宝号一百八反唱ふ」
※光悦本謡曲・三井寺(1464頃)「後夜の鐘を撞く時は、是生滅法と響く也。晨朝の響きは、生滅滅已入相は、寂滅為楽と響きて」

しん‐ちょう ‥テウ【晨朝】

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デジタル大辞泉 「晨朝」の意味・読み・例文・類語

じん‐じょう〔‐デウ〕【×晨朝】

《「しんちょう」「じんちょう」とも》六時の一。の刻。現在の午前6時ごろ。また、その時に行う勤行ごんぎょう。朝の勤め。

しん‐ちょう〔‐テウ〕【×晨朝】

じんじょう(晨朝)

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普及版 字通 「晨朝」の読み・字形・画数・意味

【晨朝】しんちよう

早朝

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