普茶(読み)フチャ

デジタル大辞泉 「普茶」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ちゃ【普茶】

黄檗宗おうばくしゅうで、法会の後などに茶を一般の人に供すること。ふさ
普茶料理」の略。

ふ‐さ【普茶】

ふちゃ(普茶)

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精選版 日本国語大辞典 「普茶」の意味・読み・例文・類語

ふ‐ちゃ【普茶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 黄檗(おうばく)宗で、茶を一般の大衆にふるまうこと。ふさ。
    1. [初出の実例]「請堂頭及大衆〈略〉初二夜堂頭設普茶」(出典黄檗清規(1672))
  3. ふちゃりょうり(普茶料理)」の略。
    1. [初出の実例]「卓子(しっぽく)普茶(フチャ)のわかちあり」(出典:普茶料理抄(1772)上)

ふ‐さ【普茶】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 黄檗(おうばく)宗で茶を一般の大衆にふるまうこと。ふちゃ。
  3. 黄檗宗の寺で供される精進料理。また、料理店がだすそれを模した料理。普茶(ふちゃ)料理。

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普及版 字通 「普茶」の読み・字形・画数・意味

【普茶】ふちや

法会の茶。

字通「普」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の普茶の言及

【普茶料理】より

…1654年に来日した隠元禅師を祖とする黄檗(おうばく)宗の寺院から広まったので黄檗料理ともいう。普茶とは茶をたてて一山の大衆に供する茶礼をいい,それに随伴するふるまいだったのでこの名がある。黄檗宗は最も新しく渡来した宗派であり,それだけに普茶料理は中国の習慣,風儀をよく伝えていたが,それが鎖国下の江戸時代の人々の中国趣味に投じて普及した。…

※「普茶」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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