暴を以て暴に易う(読み)ボウヲモッテボウニカウ

デジタル大辞泉の解説

暴(ぼう)を以(もっ)て暴に易(か)う

《「史記」伯夷伝から》一つの暴力を除くために、別の力を用いる。その無益なことをいう言葉。
暴力に対しては暴力で立ち向かう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ぼうをもってぼうにかう【暴を以て暴に易う】

〔史記 伯夷伝
一つの暴を除くために、他の暴をもって行う。結局、少しも改善のあとがなく、暴を除く結果にならないことにいう。
相手の暴力に暴力をもって対抗する。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ぼう【暴】 を 以(もっ)て暴(ぼう)に易(か)

(「史記‐伯夷伝」の「伯夷叔斉耻之、義不周粟、隠於首陽山、采薇而食之、及餓且一レ死、作歌、其辞曰、登彼西山兮、采其薇矣、以暴易暴兮、不其非矣」による)
① 一つの暴を取り除くために、他の暴を利用する。結局は、暴を取り除くことにならないことのたとえ。
※明六雑誌‐四一号(1875)死刑論〈津田真道〉「刑典に曰く人を殺す者は死と、果して暴を以て暴に易るなり」
② 暴力には暴力で立ち向かう。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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