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世直し一揆 よなおしいっき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

世直し一揆
よなおしいっき

幕末~明治初年に起きた封建的土地制度の改革を目的とした農民一揆。特に明治4 (1871) 年頃まで,東北,関東に広く起った打毀 (うちこわし) は,貧農や小作を主体とする村落支配層に対する反抗で,年貢の減免や藩の専売制撤廃,村役人リコール制確立などがおもな要求であった。

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デジタル大辞泉の解説

よなおし‐いっき〔よなほし‐〕【世直し一×揆】

幕末から明治初年の世直しを標榜した農民一揆の総称。貧農や小作人層が中心となり、地主・高利貸しなどに対して、小作地・質地の返還、商人・高利貸しの特権排除、村役の罷免などを要求してうちこわしを行った。

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大辞林 第三版の解説

よなおしいっき【世直し一揆】

幕末・明治初年に頻発した、世直しを標榜する農民一揆。小作農や貧農を中心に小作地・質地の返還、村役人の不正追及など、反封建的諸要求を掲げた。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

世直し一揆
よなおしいっき

幕末・維新期の百姓一揆の総称。世直しを標榜(ひょうぼう)し、直接領主を相手とせず、豪農・商人などに対し打毀(うちこわし)を行うのが特徴である。[編集部]

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世界大百科事典内の世直し一揆の言及

【打毀】より

…また幕末世直し段階になると,経済的平等を要求する世均し(よならし)の動きとも重なって,富者の施し(米金施与)だけでなく借金棒引き・質地質物返還をも要求して闘われたが,世直しの目的貫徹のために,打毀が最もラディカルに行われた。この段階になると都市打毀も世直し一揆と同じ役割をもって,幕末階級闘争史の一翼をになうのである。この二つの闘争の主体勢力としての〈芽ばえたばかりのプロレタリア的分子〉(前期プロレタリア)の存在が,農村と都市とを結ぶ紐帯の役割を果たし,かつ幕末打毀勢力の重要な構成分子だったのである。…

【信達騒動】より

…信達一揆ともいう。江戸時代,陸奥国信夫(しのぶ)・伊達両郡(福島市周辺)で起こった百姓一揆。この地域では近世後期にしばしば百姓一揆が起こっているが,なかでも1749年(寛延2)の幕領での惣百姓強訴と1866年(慶応2)の世直し騒動は,信夫・伊達両郡にまたがる規模のものであったので信達騒動と呼ばれている。 (1)寛延の惣百姓強訴は1749年桑折(こおり)代官所の代官として着任した神山三郎左衛門が,凶作にもかかわらず過酷な増租策を打ち出したのが原因である。…

【ちゃら金騒動】より

…信濃,越後,甲斐などで贋造(がんぞう)二分金の流布による被害を理由として起こった一揆。贋造二分金騒動ともいう。ちゃら金とは明治初年に流通した贋造二分金のことで,戊辰戦争の過程で軍資金調達のために諸藩で大量に鋳造され広範に流布していた。このため深刻な物価騰貴を引き起こしていたのである。とくに甲信越などの養蚕製糸地帯では生糸・蚕種の代価として横浜等より大量に流入していた。農民たちは鑑定法を知らないためこれを受け取り,通用閉塞,物価騰貴などによって困難に陥った。…

【農兵】より

…農兵は弱体化した幕藩領主の軍事力を補完する役割を担ったのである。このほか,幕末の内憂外患により,とくに世直し一揆の激発を深刻に憂慮する豪農,村役人によって組織された農兵もある。たとえば66年(慶応2)の武州一揆にたいして,こうした豪農の組織した農兵が積極的に鎮圧を行っており,農兵の性格の一面を示している。…

【福島藩】より

…1833年(天保4)藩は物産会所を創設し,藩内の特産物である生糸の独占集荷販売機構をつくったが,実際には御用商人が冥加金を払って代行していた。59年(安政6)の開港で生糸は最大の輸出品となり,糸値は急騰し福島城下の商業は急激に発展したが,諸物価も高値となって農民は困窮し,66年(慶応2)信夫・伊達両郡に大規模な世直し一揆(信達騒動)が発生した。戊辰戦争では奥羽越列藩同盟に加わったが,二本松城落城後,官軍に降伏した。…

【武州一揆】より

…1866年(慶応2)6月13日に武蔵国秩父,高麗,多摩3郡の山村地帯の窮民が〈打毀(うちこわし)連中〉を結成して同時蜂起した一揆で,6月19日上州・武州国境沿いの打毀を最後に壊滅する。その間武蔵15郡,上野2郡にわたり,豪農,村役人,忍(おし)藩陣屋など合計450軒余を打ち毀した。参加者は武蔵,上野,下野,相模,常陸の関東5ヵ国に及ぶ窮民約10万人余である。一揆は,横浜貿易の展開に加えて第2次長州征伐などの動乱により,山村,畑作農村で急激に米価が騰貴したため生活苦に陥った窮民が,米穀の安売りを要求して在郷商人に迫ったが拒否され,打毀に走ったものである。…

【村方騒動】より

…江戸時代の村落内部の対立,闘争。村方出入(でいり),小前(こまえ)騒動ともいう。江戸時代の村落は,前後の時代と比べると小農の比率が高く,比較的に均一な印象を与えるが,実際には上下の階層差が小さくなかった。村落の成員はほとんど百姓身分の農民だったが,初期には百姓以下の名子(なご),前地(まえち),被官(ひかん)などと呼ばれる隷属身分の下層農民がかなり存在した。また百姓身分であっても,家格によって家宅の構造や衣類の種類や婚姻,葬儀の形式などの区別が強いられていた。…

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