朝日日本歴史人物事典 「曾山幸彦」の解説
曾山幸彦
生年:安政6.12.25(1860.1.17)
明治期の洋画家。薩摩国(鹿児島県)岩崎生まれ。幼名富二郎,のち大野家の養子に入り大野姓。伯父高崎正風を頼って上京,明治11(1878)年工部美術学校へ入学しサン・ジョヴァンニに師事する。14年在学中に生徒出品として第2回内国勧業博覧会にコンテ画を出す。16年美術学校修業後,工部大学で画学を教えるかたわら,自宅で藤島武二,岡田三郎助,和田英作らに洋画を指導した。22年明治美術会創立に参加し評議員。翌年の第3回内国勧業博覧会に「武者試鵠図」を出品し褒状を受ける。
(三輪英夫)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報