曾紀沢(読み)そうきたく(その他表記)Zeng Ji-ze; Tsêng Chi-tsê

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「曾紀沢」の意味・わかりやすい解説

曾紀沢
そうきたく
Zeng Ji-ze; Tsêng Chi-tsê

[生]道光19(1839)
[没]光緒16(1890)
中国,清末の外交官。湖南省湘郷県の人。字は劼剛。曾国藩長子。光緒3 (1877) 年父の跡を継いで侯爵となる。翌年駐英・仏公使。同6年イリにおけるロシア占領地返還交渉のため崇厚のあとをうけてロシアに行き,翌年イリ (伊犂) 条約締結ベトナムで清仏間の紛争が起ると強硬論を唱えて李鴻章と対立した。同 10~12年は専任駐英公使。のち総理衙門,六部の侍郎歴任。洋務運動 (→洋務派 ) の理論家としても知られる。

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世界大百科事典(旧版)内の曾紀沢の言及

【曾国藩】より

…《曾文正公全集》《曾文正公手書日記》等がある。子の曾紀沢,曾紀鴻は著名な外交官,数学者,娘の曾紀芬は女性の自訂年譜として有名な《崇徳老人八十自訂年譜》を残した。【狭間 直樹】。…

※「曾紀沢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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