デジタル大辞泉 「月輪観」の意味・読み・例文・類語 がちりん‐かん〔グワチリンクワン〕【▽月輪観】 密教で行う観法で、心を月輪のごとく清浄・完全であると観ずるもの。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「月輪観」の意味・読み・例文・類語 がちりん‐かんグヮチリンクヮン【月輪観】 〘 名詞 〙 仏語。密教で行なう観法。心を寂静にして、本心は清浄完全な満月と等しいと観ずる法。月想観(がっそうかん)。がちりん。[初出の実例]「浄菩提心観、念誦分限了、即結二定印一観二五字一。是月輪観、又実相観」(出典:秘蔵記(835頃か)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「月輪観」の意味・わかりやすい解説 月輪観がちりんかん 自己の心を満月輪のようであると観じる密教の基礎的観法。阿字観や本尊観などを修する際に必ず,まず,心のなかに,あるいは面前に月輪を観想する。この月輪は自己の菩提心そのものを示すもので,その月輪が円明無垢で光明が全法界に周遍する,と観じると自己の菩提心そのものもそのように光明無垢となるから,この光明無垢の菩提心を根拠として行う種々の観法が修され,実効をあげうるとされる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by