デジタル大辞泉
「阿字観」の意味・読み・例文・類語
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あじ‐かん‥クヮン【阿字観】
- 〘 名詞 〙 仏語。真言宗で行なう観法。一切諸法の本源を観じて、もとより生滅のないものである理を観ずること。阿字門。→阿字本不生(あじほんぷしょう)。
- [初出の実例]「年来阿字観(アジクハン)をしけるが」(出典:米沢本沙石集(1283)一〇末)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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阿字観
あじかん
真言(しんごん)密教の観法(かんぼう)の一つ。阿字は一切の事物の本源であり、それ自体は不生である(本不生(ほんぷしょう))と観じ、自己の観念をその理に合入することを目ざす。道場を整え、蓮華(れんげ)の台上の白い月輪(がちりん)の中に阿字を描いた掛軸を掲げ、その前に座って呼吸を整え、観念をその阿字に集中し、心と阿字が一つになったとき、そこに悟りが実現するとする。真言密教には種々の行法(ぎょうぼう)があるが、この阿字観は簡要で行いやすく、しかも真言密教の極意に達する深奥(しんおう)の行法であり、その実修にあたっては、阿闍梨(あじゃり)の指導が不可欠とされる。阿字観の次第を記したものは、空海の高弟実慧(じちえ)の著した『阿字観用心口訣(ようじんくけつ)』ほか数多い。
[小野塚幾澄]
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阿字観 (あじかん)
象徴的なイメージを用いる密教の冥想法。自己の心臓の位置に八葉の白蓮上の白月輪を観じ,さらにその中に観想によって〈阿〉字を炳現(へいげん)(明らかに現れること)させる。〈阿〉字(a)は悟りの内容である諸法の本不生(ほんぶしよう)ādi-anutpādaを表す。阿闍梨(あじやり)の教導に従って正しく観修し,自己の心中にこの蓮華と月と〈阿〉字のイメージを完成し得たとき,それは自己の心に悟りの智慧たる諸法本不生の理を完成し得たことを意味する。
→阿吽(あうん)
執筆者:津田 眞一
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阿字観
あじかん
密教における宗教的瞑想法の一つ。この宇宙のあらゆる事象が「阿」という字音に含められるとし,すべてのものがそれ自体すでに根本的であり,もともと生じたり滅したりしないものとする。この真理を体得するための瞑想法。満月の中に八葉の蓮華を描き,その上に書かれた「阿字」を念想し,初め,呼吸とともに「阿字」を称え,さらに進んだ段階では文字や音声を用いずに念想して密教の基本的真理を体得する。真言密教の重要な瞑想法。
阿字観
あじかん
尺八の曲名。古典本曲。明暗流,琴古流など。密教の阿字観法の哲理を尺八で表わしたもので「阿字」の名で古くから九州地方に行われた曲といわれる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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阿字観【あじかん】
密教でサンスクリットの第1字母の阿(a)に,宇宙の本体や現象および人生を収め,本来,生滅のないものとする。この理を体得するため月輪と蓮華(れんげ)の中に阿字を描いて修する真言宗の代表的瞑想法。
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