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阿字観 あじかん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

阿字観
あじかん

密教における宗教的瞑想法の一つ。この宇宙のあらゆる事象が「阿」という字音に含められるとし,すべてのものがそれ自体すでに根本的であり,もともと生じたり滅したりしないものとする。この真理を体得するための瞑想法。

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阿字観
あじかん

尺八の曲名。古典本曲。明暗流,琴古流など。密教の阿字観法の哲理を尺八で表わしたもので「阿字」の名で古くから九州地方に行われた曲といわれる。

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デジタル大辞泉の解説

あじ‐かん〔‐クワン〕【×阿字観】

仏語。密教で、阿字に自己を含めて一切の事象をおさめ、一切がそれ自体において本来、生滅がないという理を観ずる瞑想法。

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百科事典マイペディアの解説

阿字観【あじかん】

密教サンスクリットの第1字母の阿(a)に,宇宙の本体や現象および人生を収め,本来,生滅のないものとする。この理を体得するため月輪と蓮華(れんげ)の中に阿字を描いて修する真言宗の代表的瞑想法。

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世界大百科事典 第2版の解説

あじかん【阿字観】

象徴的なイメージを用いる密教の冥想法。自己の心臓の位置に八葉の白蓮上の白月輪を観じ,さらにその中に観想によって〈阿〉字を炳現(へいげん)(明らかに現れること)させる。〈阿〉字(a)は悟りの内容である諸法の本不生(ほんぶしよう)ādi‐anutpādaを表す。阿闍梨(あじやり)の教導に従って正しく観修し,自己の心中にこの蓮華と月と〈阿〉字のイメージを完成し得たとき,それは自己の心に悟りの智慧たる諸法本不生の理を完成し得たことを意味する。

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大辞林 第三版の解説

あじかん【阿字観】

〘仏〙 密教の代表的瞑想法で、阿字本不生あじほんぷしようを観ずるもの。一般には蓮華と月輪がちりんに阿字を描いた画の前に座り、蓮華や月輪と自分が一体となり、そこに阿字を生じせしめる瞑想法。 → 阿字本不生

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

阿字観
あじかん

真言(しんごん)密教の観法(かんぼう)の一つ。阿字は一切の事物の本源であり、それ自体は不生である(本不生(ほんぷしょう))と観じ、自己の観念をその理に合入することを目ざす。道場を整え、蓮華(れんげ)の台上の白い月輪(がちりん)の中に阿字を描いた掛軸を掲げ、その前に座って呼吸を整え、観念をその阿字に集中し、心と阿字が一つになったとき、そこに悟りが実現するとする。真言密教には種々の行法(ぎょうぼう)があるが、この阿字観は簡要で行いやすく、しかも真言密教の極意に達する深奥(しんおう)の行法であり、その実修にあたっては、阿闍梨(あじゃり)の指導が不可欠とされる。阿字観の次第を記したものは、空海の高弟実慧(じちえ)の著した『阿字観用心口訣(ようじんくけつ)』ほか数多い。[小野塚幾澄]

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