有り難がる(読み)ありがたがる

精選版 日本国語大辞典 「有り難がる」の意味・読み・例文・類語

ありがた‐が・る【有難がる】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 形容詞「ありがたい」の語幹接尾語「がる」の付いたもの )
  2. 相手他人に対して、ありがたいと思う感謝気持を抱く。また、それを態度に表わす。
    1. [初出の実例]「手持無沙汰を紛らすために、献(さ)猪口(ちょく)、有り難がりて受らるるに愈々困り入る」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉三〇)
  3. 神仏権威などを尊重したり、偉いと思う。また、それを外に表わす。
    1. [初出の実例]「民がありがたがってごえいをかき碑を立てほめたぞ」(出典:玉塵抄(1563)一二)
    2. 「役人や警察を難有がる癖がある」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android