有官別当(読み)うかんのべっとう

精選版 日本国語大辞典 「有官別当」の意味・読み・例文・類語

うかん‐の‐べっとうウクヮンのベッタウ【有官別当】

  1. 〘 名詞 〙 勧学院職名一つ諸司判官から選ばれ、藤原氏私学である勧学院に勤仕した。位階六位。勧学院別当には他に公卿別当、五位以上の弁官から選ばれた弁別当(べんのべっとう)、六位の散位の者から選ばれた無官別当(むかんのべっとう)などの称がある。〔西宮記(969頃)〕

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有官別当」の意味・わかりやすい解説

有官別当
うかんのべっとう

平安時代に栄えた藤原氏子弟の学問所勧学院役職の一つ。勧学院には,別当,学頭知院事案主などの事務職がおかれ,別当には藤原氏が任命された。このうち太政官の弁官を兼帯したものを有官別当といい,弁官を兼帯しないものを無官別当といった。

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