有意差(読み)ユウイサ(その他表記)significant difference

デジタル大辞泉 「有意差」の意味・読み・例文・類語

ゆうい‐さ〔イウイ‐〕【有意差】

統計上、ある事柄の起こる確率有意水準未満であること、つまり偶然であるとは考えにくいことをいう。

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精選版 日本国語大辞典 「有意差」の意味・読み・例文・類語

ゆうい‐さイウイ‥【有意差】

  1. 〘 名詞 〙 統計上からは偶然に起こったとは判定できない差のこと。

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改訂新版 世界大百科事典 「有意差」の意味・わかりやすい解説

有意差 (ゆういさ)
significant difference

母集団平均μが,ある値μ0に等しいという帰無仮説を無作為標本x1,……,xnの平均,に基づいて検定する場合を考える。x確率変数なので一般に母平均とは一致しない。そこでxとμ0の隔たりのどの程度までを確率的変動とみなすかという差を指定することが行われる。これは帰無仮説の下でそれ以上の差が生ずる確率がある小さな値α以下であるように定める。この差のことを帰無仮説の下ではめったに生じない有意な差という意味で有意差と呼ぶ。αは0.05または0.01にとることが多い。たとえばx1,……,xnが正規分布N(μ0,σ2)に従っているとき,平均の差x-μ0の絶対値がを超えるものは有意水準αで有意差があるという(統計的検定)。σを不偏分散の平方根で推定する場合はを超える差が有意差である。二つの母集団からの標本x1,……,xn;y1,……,ymの平均の差xyに基づいて,母平均の差が0という帰無仮説を検定する場合にも,上と同様の考え方でxyに対する有意差が定義される。
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栄養・生化学辞典 「有意差」の解説

有意差

 複数グループ数値の間に,客観的な差があること.客観的な差とは,グループの数値が同じ母集団から抽出されたものではないということを意味する統計学上の概念

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