ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「有理単位系」の意味・わかりやすい解説 有理単位系ゆうりたんいけいrationalized system of units 有理化単位系ともいう。一般に電気的,磁気的な作用が働く現象においては,いろいろな物理量の表現式に係数 4π がところどころにしかも非合理的に現れる。この非合理性を改めたものが有理単位系である。有理化するには2つの方法がとられている。1つは,真空の誘電率 ε0 ,透磁率 μ0 はそのままとし電気量その他の量の大きさを変えておく方法で,CGS単位系の有理単位系はこれに属する。ほかの方法は,電気量の単位を決め,それに伴って ε0,μ0 の大きさを変えておく方法で,MKSA単位系はこれに属する。有理単位系を用いると,電磁場の方程式中に係数 4π が現れない。 (→電磁気の単位系 ) 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by