MKSA単位系(読み)エムケーエスエーたんいけい(英語表記)MKSA system of units

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「MKSA単位系」の意味・わかりやすい解説

MKSA単位系
エムケーエスエーたんいけい
MKSA system of units

基本単位として長さにメートル (m) ,質量にキログラム(kg),時間に秒 (s) ,電流にアンペア (A) をもつ単位系。電磁気量の実用単位ボルト (V) ,アンペア,オーム (Ω) などは,CGS単位に対して過大または過小の値をとるが,有理化された MKS単位に対してはコヒーレントな単位 (→物理単位 ) になっていることが 1901年 G.ジョルジによって指摘された。ジョルジは電磁気量を代表する基本単位としてオームを採用して MKSΩ 単位系を提案したが,そののち計測上の理由からオームの代りにアンペアを基本単位とする MKSA単位系が用いられるようになった。この MKSA単位系は理論的に一貫性をもつコヒーレントな単位系で,適当な大きさの単位量をもつので,実用上も便利である。しかも電磁気の計算を簡略化させるので,次第に広く使用されるようになった。さらに,3つの基本単位を加えて,すべての物理量の単位を包括するように整備したのが国際単位系SIである。

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