有空中(読み)ウクウチュウ

デジタル大辞泉 「有空中」の意味・読み・例文・類語

う‐くう‐ちゅう【有空中】

仏語有教空教中道教総称三時さんじ教。

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精選版 日本国語大辞典 「有空中」の意味・読み・例文・類語

う‐くう‐ちゅう【有空中】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。法相宗で説く、釈迦一代の教説教判。有教、空教、中道教略称。釈迦は、まず凡夫異教徒我執(がしゅう)を正すために阿含経(あごんきょう)などを説いて、法(もの、存在)は実在するが我(が)は実在しないと教え、次に、法の実在性をも否定して、いっさいが空であることを説くために般若経(はんにゃきょう)などを説き、最後に実在するかしないかにとらわれること自体を正すために、解深密教(げじんみっきょう)などを説いて中道を示した。最後の中道教を最もすぐれたものとする。

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