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般若経 ハンニャギョウ

百科事典マイペディアの解説

般若経【はんにゃきょう】

大乗仏教の経典。般若経には多くの種類があるが,いずれも般若は実体をもたない空(くう)なるものであることを明らかにする。紀元前後から約100年間,個々に成立したと考えられ,大品(だいぼん)般若,道行小品)般若,文殊般若,金剛般若,実相般若(理趣経)などがある。

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世界大百科事典 第2版の解説

はんにゃきょう【般若経】

初期の大乗仏教経典の一つ。ただし単一の経典ではなく,諸種般若経典を総称したもの。何ものにもとらわれない〈空観(くうがん)〉の立場に立ち,またその境地に至るための菩薩の〈六波羅蜜(ろくはらみつ)〉の実践,とくに〈般若波羅蜜〉の体得が強調される。そこから従来の部派仏教に対しては厳しい批判的な態度をとる。般若経典のうち,最も古く基本的なものは《八千頌般若経》で,紀元前後ころから1世紀の半ばころまでに成立したと考えられている。

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大辞林 第三版の解説

はんにゃきょう【般若経】

大般若経のこと。
般若波羅蜜を説く諸経典の総称。「小品しようぼん般若経」「大品だいぼん般若経」をはじめとして別々に成立し、玄奘訳「大般若経」により集大成された。「般若心経」を含めていうこともある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

般若経
はんにゃきょう

大乗仏教の最初期の経典群の総称。これを名のる経典は数多く漢訳されて、「大正新脩(たいしょうしんしゅう)大蔵経」に収められているものだけでも42経もあり、サンスクリット本やチベット訳もかなりそろっている。大乗仏教の第一声を告げる経として、もっとも重要な経であるが、以後次々とつくられ、しだいに増広されて、最大のものは玄奘(げんじょう)の訳した『大般若波羅蜜多(はらみった)経』600巻に及ぶ。これはあらゆる経典中最大のものである。いっさいの実体と実体的思想との否定をうたう「空(くう)」の思想をよりどころとする般若の知慧(ちえ)を説き、六波羅蜜の実践を推進する。なお、密教のよりどころとなった『理趣(りしゅ)(般若)経』はかなり後代のものであり、また『金剛(般若)経』は禅関係で流布し、『般若心経(しんぎょう)』は浄土教と日蓮(にちれん)宗を除く仏教全般に広く愛読され、書写も盛んであり、現在もっともよく知られる。[三枝充悳]

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