有教(読み)ウキョウ

デジタル大辞泉 「有教」の意味・読み・例文・類語

う‐きょう〔‐ケウ〕【有教】

法相ほっそう宗でいう三時さんじ教のうち、第一時の教え。阿含あごん経など。いっさいのものは因縁によって成り立っているが、それを構成するものは有ると説く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「有教」の意味・読み・例文・類語

う‐きょう‥ケウ【有教】

  1. 〘 名詞 〙 仏語
  2. 法相宗(ほっそうしゅう)窺基(きき)が立てた三時教のうち、初時をいう。阿含経(あごんきょう)などが説く小乗の「我空法有」の教えのこと。
  3. 空教に対し、小乗の倶舎宗(くしゃしゅう)大乗法相宗をさしていう。唯識(ゆいしき)本有を説くところからいう。
  4. 末法の世にただ仏の教えだけが失われないであること。
    1. [初出の実例]「すでに正像早くくれて、戒定慧(かいぢゃうゑ)三学は名のみ残りて、うけう無人(むにん)、有名無実なり」(出典曾我物語(南北朝頃)一二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本の株式の水準を示す、東京証券取引所第1部225銘柄の平均株価。単位は円。構成銘柄は時価総額の分布の変化などにより、適宜入れ替えられている。現在の形になったのは1985年5月からである。ダウ・ジョー...

日経平均株価の用語解説を読む