(読み)ホウ

デジタル大辞泉 「朋」の意味・読み・例文・類語

ほう【朋】[漢字項目]

人名用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]とも
友だち。「朋輩ほうばい朋友同朋どうぼう
ぐるになった仲間。「朋党

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「朋」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 8画

(旧字)
8画

[字音] ホウ
[字訓] とも・なかま

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
貝を綴った形。一連二系。金文の図象にこれを荷う形のものがあり、一朋一荷の量で宝貨とされた。金文の賜与に「貝十」「貝三十」を賜う例があり、青銅彝器を作るのに十数朋を費やしたという器銘の例もあって、貝貨として通用した。〔説文〕鳥部四上の鳳字条に「鳥なり。天老曰く、鳳の象なり」、また字形をあげて「古鳳、象形。鳳飛びて群鳥從ふことを以て數ふ。故に以て黨の字と爲す」という。卜文・金文において、貝朋、鳳は風の初文、形義ともに全く異なる字である。金文の朋友の字は友(ほうゆう)に作る。貝の一連二系の関係を、人に及ぼした字形で、友とは同族間において年齢の相近いものをいう。

[訓義]
1. 貝のつづり、一連二朋。通貨に用いた。
2. 朋友の字は友。と通じ、とも。同族の同輩行の者たち、ともだち、ともがら。
3. くみ、なかま、たぐい、むれ。
4. 貝朋、貝貨。
5. 鵬と通じ、鳳。

[古辞書の訓]
和名抄友 止毛太知(ともだち) 〔名義抄 ムラガル・トモ 〔字鏡集〕 ムラガル・カタチハフ・チハフ・トモ・トモガラ

[声系]
〔説文〕に声として(棚)・(崩)・など八字を収める。は次第して並ぶもの、(ほう)は土の崩れる音を形容するものであろう。は墓に土を下す意。

[語系]
(鵬)bngは同声。鳳biumは声近く通用した。鳳は卜文に風piumの意に用い、とは関係のない字である。

[熟語]
朋愛・朋・朋家・朋姦朋義・朋旧朋故・朋好朋儕・朋酒朋執朋情・朋・朋心朋勢朋曹朋知朋儔朋徒・朋党朋輩朋比朋附・朋分・朋友朋寮朋僚・朋類
[下接語]
遠朋・佳朋・偽朋・旧朋・群朋・交朋・好朋・高朋・師朋・十朋・心朋・真朋・親朋・酔朋・党朋・同朋・百朋・賓朋・友朋・有朋・良朋・僚朋

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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