朝日日本歴史人物事典 「服部安休」の解説
服部安休
生年:元和5(1619)
江戸前期の儒学者,神道家。名は尚由,通称は門十郎。安休はその号。父は服部伝兵衛。林羅山の門に入って儒学を学び,明暦3(1657)年会津藩主保科正之の前で儒学を講じたことが機縁で同藩に召し抱えられた。寛文4(1664)年正之の命を受けて吉川惟足に神道を学び,翌年には山崎闇斎と神道について論争し,闇斎に吉川神道を学ばせる契機を作った。正之の,藩内における寺社縁起の調査や式内社の再興などの事業は安休を中心に行われたもので,その功績により同12年には会津領神社管領に任ぜられた。<参考文献>木村定三『服部安休』,『会津若松史』3巻
(鈴木暎一)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報