…江戸前期の俳人で,伊勢俳壇の指導者。〈もういち〉ともいい,望都,茂都とも記す。姓は杉木。伊勢山田の人,また一志の人とも。伊勢神宮の師職家中でも文芸愛好者の多い杉木一族に生まれ,盲人で勾当(こうとう)の官位を得た。作風は平凡だが,その《伊勢俳諧大発句帳》が《犬子(えのこ)集》の基盤をなすなど俳諧史的意義は軽視できない。作品は《望一千句》(1649),《望一後千句》(1667)など。〈花に来ぬ人笑ふらし春の山〉(《毛吹草》)。…
※「杉木望一」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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