日本歴史地名大系 「朝気村」の解説 朝気村あさけむら 山梨県:甲府市旧山梨郡地区朝気村[現在地名]甲府市朝気一―三丁目・里吉(さとよし)一丁目・同三丁目・湯田(ゆだ)二丁目・幸町(さいわいちよう)・青葉町(あおばちよう)東青沼(ひがしあおぬま)村の東にある。北は板垣(いたがき)村。村名は日本武尊が酒折(さかおり)宮に仮泊中当地を訪れ、住民から朝餉を振舞われたとの言伝えに由来するともいう。古くは朝毛とも書いた。貞治三年(一三六四)二月一五日の一蓮寺寺領目録(一蓮寺文書)によれば、文和三年(一三五四)七月一七日に一条甲斐守信方から「一条郷内朝毛」二町が一蓮(いちれん)寺に寄進されていた。「一蓮寺過去帳」には貞治元年一月二四日供養の時阿弥陀仏、同四年一一月二〇日供養の命一房などに朝毛・朝気・アサケの注記がある。「武田家日坏帳」には天正四年(一五七六)一〇月一八日に位牌が建立された徳翁常馨庵主に甲州中郡朝気郷加賀美七郎右衛門と記される。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by