日本大百科全書(ニッポニカ) 「木村レオナルド」の意味・わかりやすい解説
木村レオナルド
きむられおなるど
Kimura Leonardo
(1576―1619)
イエズス会の殉教者、修道士。同じく殉教者となった木村セバスチャンの親戚で、長崎生まれ。少年のときセミナリオ(小神学校)に入り13歳で同宿(どうじゅく)(宣教師と共住、その身のまわりの世話をし、伝道活動を助ける)となり、1602年(慶長7)イエズス会イルマン(修道士)となった。画家、彫刻家で、1614年まで九州で活躍し、本州に移った。1616年12月広島において捕らえられ、3年間長崎の牢獄(ろうごく)につながれた。この間牢内の囚人たちを感化して86人をカトリックに改宗させた。元和(げんな)5年11月18日、信仰のために司祭をかくまって罪に問われた他の4人とともに、長崎奉行(ぶぎょう)長谷川権六(はせがわごんろく)(?―1630)によって火刑に処せられた。1867年福者の位に列せられた。
[宮崎賢太郎 2018年3月19日]