ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木村鐙子」の意味・わかりやすい解説
木村鐙子
きむらとうこ
[没]1886.8.18.
女子教育家。儒者佐藤一斎は曾祖父にあたり,田口卯吉は弟。慶応1 (1865) 年幕臣木村熊二と結婚。徳川幕府崩壊後,一家は離散,横浜,静岡と居を移す。明治3 (70) 年熊二は渡米し,ホープカレッジ,ニューブランスウィック改革派神学校を修了し,1882年9月帰朝。この間鐙子は 13年間にわたって留守宅を守り,田中卯吉宅に同居し,『日本開化小史』『東京経済雑誌』出版の仕事に助力した。同年 12月下谷教会にて G.H.F.フルベッキより受洗。 85年9月熊二の明治女学校創設の際には,責任者の一人として積極的に協力。 86年コレラのため急逝。
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