木花(読み)キバナ

デジタル大辞泉 「木花」の意味・読み・例文・類語

き‐ばな【木花/樹華】

樹氷 冬》

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「木花」の意味・読み・例文・類語

こ‐の‐はな【木花】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 木に咲く花。特に、桜の花をいう。
    1. [初出の実例]「亦、木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)を使はさば、木花(このはな)の栄ゆるが如栄え坐さむ」(出典古事記(712)上)
  3. 梅の花の雅称。「此の花」と意識されることもある。《 季語・春 》
    1. [初出の実例]「なにはづに咲くやこのはな冬ごもりいまははるべと咲くやこの花」(出典:古今和歌集(905‐914)仮名序)

木花の補助注記

の「古今」の例を大根の花と解する説があった。「古今序注‐上」の「歌論義云、このはなとは、大根の花歟。而古今注相違歟。但孫姫式云、浪花津之蘆菔〈略〉順和名云蘆菔大根也」など。


き‐ばな【木花・霧華】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 霧滴が樹の枝などについて氷結したもの。霜状になり花が咲いたように見えるところからいう。霧氷(むひょう)。樹氷(じゅひょう)。《 季語・冬 》
  3. ( 木花 ) 仏前に供える香花
    1. [初出の実例]「東金堂木花頭役在之云々」(出典:大乗院寺社雑事記‐文正元年(1466)五月一日)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「木花」の解説

木花 (コノハナ)

植物バラ科の落葉小高木,園芸植物,薬用植物ウメ別称

木花 (コノハナ)

植物。バラ科サクラ属の落葉高木の総称。サクラの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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