木鉄交造船(読み)もくてつこうぞうせん

精選版 日本国語大辞典 「木鉄交造船」の意味・読み・例文・類語

もくてつこうぞう‐せんモクテツカウザウ‥【木鉄交造船】

  1. 〘 名詞 〙 龍骨・船首材・船尾材および内外張板(はりいた)木材を使用し、肋骨・梁材などには鉄を用いて造った船。木船から鉄船へ移る過渡的な構造として出現したもの。
    1. [初出の実例]「鉄船及木鉄交造船に在ては」(出典:西洋形船舶検査手続(1893)第二章船体部検査)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「木鉄交造船」の意味・わかりやすい解説

木鉄交造船
もくてつこうぞうせん
composite vessel

木鉄船。船体の構成材のうち,キール,船首材,船尾材および外板などに木材を使用し,肋骨,梁材など曲線的で木材では造りにくい部材鉄材を用いて造った船。木船から鉄船へ発達する過渡期 (19世紀) に出現した構造船で,その鉄船もまもなく鋼船に代り,これが造船技術の主流となったため,鉄船とともに短い期間使われただけであった。

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