本位記号(読み)ホンイキゴウ(その他表記)natural 英語

デジタル大辞泉 「本位記号」の意味・読み・例文・類語

ほんい‐きごう〔ホンヰキガウ〕【本位記号】

音楽で、変化記号を取り消し、もとの音に戻すための♮の記号ナチュラル

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「本位記号」の意味・読み・例文・類語

ほんい‐きごうホンヰキガウ【本位記号】

  1. 〘 名詞 〙 音楽で、変化記号を取り消して、音符の音を本来の高さにもどすための記号。が用いられる。ナチュラル。〔音楽字典(1909)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「本位記号」の意味・わかりやすい解説

本位記号
ほんいきごう
natural 英語
Auflösungszeichen ドイツ語
bequadro イタリア語
bécarre フランス語

五線記譜法で用いられる変化記号の一種。ナチュラルともいう。シャープ(♯)、フラット(♭)、ダブルシャープまたは♯♯)、ダブルフラット(♭♭)の変化記号を取り消し、それらによって生じた派生音幹音に戻す働きをする。♮の記号で、臨時記号として多く用いられるが、転調時には調号としても使用される。

[黒坂俊昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「本位記号」の意味・わかりやすい解説

本位記号
ほんいきごう
natural

音楽用語。♯,♭などの変化記号を取消し,幹音 (白鍵の音) に戻す記号。音符の左側に ♮の記号で記され,普通ナチュラルと呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の本位記号の言及

【変化記号】より

…基本音階(ハ長調音階つまりピアノの白鍵に相当)に含まれる音を幹音(かんおん)または本位音といい,これを半音一つまたは二つぶん変化させた音を派生音(変化音,変位音とも)という。変化記号には幹音を半音高くする嬰記号(シャープsharp ♯),半音低くする変記号(フラットflat ♭),半音二つぶん高くする重嬰記号(ダブル・シャープ ),半音二つぶん低くする重変記号(ダブル・フラット ♭♭),それに以上のすべての変化記号の効力を消して派生音を幹音に戻す本位記号(ナチュラルnatural ♮)の5種がある。 変化記号の役割には調号と臨時記号の二通りがある。…

※「本位記号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android