本郷元町(読み)ほんごうもとまち

日本歴史地名大系 「本郷元町」の解説

本郷元町
ほんごうもとまち

[現在地名]文京区本郷一―二丁目

本郷竹ほんごうたけ町・同同朋どうぼう町の西に位置する町屋。北は本郷竹町の飛地、持組屋敷および諏訪啓吉と土井小左衛門の屋敷、南は川副勝三郎・豊田栄次郎・長田三右衛門など旗本の屋敷、西は等正とうしよう寺・興安こうあん寺・昌清しようせい寺の各境内、久永章誉・安藤小膳・広戸三四郎など旗本の屋敷。なお町内中ほど北寄りに三念さんねん寺がある。徳川家康に従って三河から関東へきた者たちは慶長一〇年(一六〇五)三河みかわ(現千代田区)や駿河台辺りに八丁四方の拝領地を与えられた。この頃、当町・本郷竹町の一帯から南方神田川北岸にかけては弓同心の組屋敷であった。同組屋敷はのちに小石川・大塚辺りに移り、元和四年(一六一八)その跡地に先の三河町・駿河台辺りに屋敷を構えていた小者たちが引移ってきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報