本間村(読み)ほんまむら

日本歴史地名大系 「本間村」の解説

本間村
ほんまむら

[現在地名]小海町大字千代里ちよさと

西方北八ヶ岳が遠く裾を引いて、その間に幾筋かの沢や台地をつくって千曲川の谷に迫っている。東方は千曲川が北西流して、村の北端で大石川を合流している。西方山麓と千曲川の間には幅約二〇〇メートルの平坦地が約二キロにわたって続き、主要な耕地となっている。佐久甲州往還はこの平坦面を千曲川に沿って南北に通じる。東は千曲川によって崎田さきだ村・樋口ひのくち(現八千穂村)に、西方は北八ヶ岳山嶺によって諏訪郡に境し、南は宮之下みやのした村に、北は上畑かみはた(現八千穂村)馬越まごえ村に接する。

建武二年(一三三五)一〇月二一日、山城国大徳寺領、信濃国佐久郡伴野庄雑掌水沼実真が、同庄の年貢員数を大徳寺に注進した状に「保間 (本畠)二百五十貫文」とある。「保間」が現在のどの範囲にあたるかは明らかでないが、宝暦七年(一七五七)の「乍恐以返答書奉申上候」(高見沢領一郎氏蔵)によると、本間村は親郷であると伝えているので、その地域は本間・馬越・宮之下・本間川・馬流まながし鎰掛かぎかけの各村にわたる範囲と推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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