本高(読み)ほんだか

精選版 日本国語大辞典 「本高」の意味・読み・例文・類語

ほん‐だか【本高】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 本途物成を納める田地高。一村村高に結ばれた田畑石高(こくだか)。本途高。
    1. [初出の実例]「無故して本高を荒地にする事、第一天下の停止也」(出典:税歛活要(18C中))
  3. 資本の高。資本金の額。
    1. [初出の実例]「為替会社を結ふ者は、会社に出銀せる本高の外に其高相応の引宛物を所持するものに限るべし」(出典:立会略則(1871)〈渋沢栄一〉為替会社)
  4. たかどま(高土間)
    1. [初出の実例]「高土間の前、花道の脇に新たに一行の高土間を設け、新高といひ、これに対して従来の高土間を本高(ホンダカ)といふ」(出典:東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の本高の言及

【石高制】より

…【三鬼 清一郎】
【石高の種類】
内高幕府に公認されていないが,領内で実質的に産出される石高。新田開発などによって耕地面積が増加し,検地によって石高が打ち出されても,それが本高(表高)に編入されなければ,国役など幕府に対する役儀を賦課されることはないが,その土地を耕作する百姓から年貢を徴収することはできる。この部分(内高と本高との差額)が大きいほど,大名の財政は豊かになるわけである。…

※「本高」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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