札幌別院(読み)さつぽろべついん

日本歴史地名大系 「札幌別院」の解説

札幌別院
さつぽろべついん

[現在地名]中央区南七条西八丁目

真宗大谷派の別院。明治一三年(一八八〇)寺院明細帳(東本願寺北海道開教史)によると、明治三年一〇月に当時山鼻やまはな村番外地であった現在地に本願寺管刹所として創立され、同九年四月に本願寺札幌別院と改称した。本尊阿弥陀仏境内は八千七七六坪であった。札幌の五大寺院のひとつに数えられる当院は市内に南三条みなみさんじよう・北三条・円山まるやま・山鼻、豊白(豊平区)北九条きたくじよう(北区)の各支院をもち、檀信徒数も最も多かった。明治一四年に札幌寺務出張所、同二九年に北海道寺務出張所札幌支所(本山寺務北海道支所)が設置され、同四二年に函館から北海道寺務出張所が移転、宗務部門も併置されて道内における真宗大谷派の拠点的な寺院となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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