杉浦義勝(読み)スギウラ ヨシカツ

20世紀日本人名事典 「杉浦義勝」の解説

杉浦 義勝
スギウラ ヨシカツ

大正・昭和期の物理学者 立教大学教授。



生年
明治28(1895)年5月15日

没年
昭和35(1960)年12月7日

出生地
愛媛県松山市

学歴〔年〕
東京帝大理学部物理学科〔大正9年〕卒

学位〔年〕
理学博士〔大正14年〕

経歴
日本光学に入り、大正11年理化学研究所長岡半太郎研究室に移った。15年欧州留学、昭和2年帰国。理研で研究活動、この間学術研究会議会員、日本学術振興会委員などを務めた。戦後立教大学理学部教授。留学中ゲッチンゲンでボルンに、コペンハーゲンーでボーアに学び、ボルンの下でハイトラーロンドンの理論による水素分子の計算を発表。これは誕生間もない量子力学応用の日本人による優れた功績で、以後量子力学の講義紹介に努めた。著書に「光学1 電磁光学」「光学2 量子光学」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉浦義勝」の解説

杉浦義勝 すぎうら-よしかつ

1895-1960 大正-昭和時代の物理学者。
明治28年5月15日生まれ。理化学研究所の長岡半太郎研究室で分光学を研究。ヨーロッパでボルン,ボーアにまなび,昭和2年帰国。理研で研究をつづけ,量子力学の紹介につとめた。23年立大教授。昭和35年12月7日死去。65歳。愛媛県出身。東京帝大卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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