李平村(読み)すももだいらむら

日本歴史地名大系 「李平村」の解説

李平村
すももだいらむら

[現在地名]福島市李平

まつ川の上流部、庭坂にわさか村の西方に位置。東西に出羽国との境である板谷いたや峠越で米沢に通じる通称米沢街道(板谷街道・福島街道)が通り、その宿駅とされた。同街道は天文一七年(一五四八)米沢城に移った伊達晴宗によって信夫しのぶ・伊達地方支配のため整備が進められたといい、庭坂宿から当村水上みなかみに入り、座頭転ざとうころばしから出羽置賜おきたま板谷宿(現米沢市)に至る。当地から板谷宿まで一里三四町。当村は慶長一八年(一六一三)米沢藩上杉氏の家臣阿部薩摩によって五二戸をもって開村されたといわれ、村名は李の木が多かったことに由来するという(信達二郡村誌)

李平村
すももたいむら

[現在地名]尾上町李平すもだい

田圃を隔てて西に尾上村、南に田中たなか村、東南に支村の天内あまない、東北に浅瀬石あせいし(現黒石市)がある。

古く入瀬にゆうせ村と称され、高木たかき村の一部をも含み、入瀬が新瀬に変わったという(尾上町文化誌)。天文年間(一五三二―五五)の津軽郡中名字に「新瀬にうせ」とある。また古くは上高木かみたかき村ともいい、後に李平村に改称したともいう(青森県租税誌)

貞享四年(一六八七)検地帳に李平村とあり、田畑屋敷合せて八五町七反六畝二歩、村高七三三・二六一石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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